豆知識

アーク溶接機に関する色々な値の算出方法

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1、一次側電源のヒューズ容量に関すること
  ○容量の求め方
  ・単相の場合 
     〔定格入力(KVA)×1000〕÷〔入力電圧(V)〕

  ・三相の場合
     〔定格入力(KVA)×1000〕÷〔入力電圧(V)×√3〕

   *ブレーカは、上記で算出された値より上位の定格のものを選定して下さい。
    (例)算出値55→ブレーカ60A 算出値125→ブレーカ150A

  ○エンジン発電機ご使用の場合の容量
  ・単相→使用溶接機の定格入力(KVA)の3倍以上の出力のもの
  ・三相→使用溶接機の定格入力(KVA)の2倍以上の出力のもの

2、接地ケーブルのサイズ
  ・入力ケーブルが、14m㎡以下の場合は、入力ケーブル同等以上
  ・入力ケーブルが、14m㎡以上38m㎡以下の場合は、14m㎡
  ・入力ケーブルが、38m㎡以上の場合は、入力ケーブルサイズの1/2以上

3、入力ケーブルのサイズ
  ○概略値は次のように算出します
  ・単相の場合
     定格入力(KVA)÷定格入力電圧(V)×1000=定格入力電流
  ・三相の場合
     定格入力(KVA)÷〔定格入力電圧(V)×√3〕×1000=定格入力電流

上記で算出した定格入力電流を(D)とし、定格使用率をルートした値を(E)とすると、
    (D)×(E)= 等価連続電流
キャプタイヤケーブルの電流密度を、5A/m㎡として計算
 等価連続電流÷5(m㎡)= キャプタイヤケーブルの断面積
          
以上の計算で算出されます

  (例)定格入力11.4KVA 定格入力電圧200V(三相) 定格使用率40%(0.4)
     の溶接機の入力ケーブルのサイズは

   11.4÷(200×√3)×1000≒33.5  *(√3を1.7で計算)
   33.5×√0.4=21.105      *(√0.4を0.63で計算)
   21.105÷5=4.221
   となり、選定するキャプタイヤケーブルサイズは5.5m㎡になります。
   (4.2m㎡サイズは規格外で3.5か5.5になるので数値以上の方を選定します)
  
  *上記算出方法は概略値です。メーカーカタログ推奨のサイズをお使い下さい。

4、溶接機の許容使用率
  使用率の定義は、10分間周期で定格出力電流が出力可能な時間です。
  350A、使用率60%の溶接機では、出力350Aで連続溶接6分で4分休みと
  いう事になります。以下の計算により、算出されます。

   許容使用率=(定格出力電流÷実際の溶接電流)の二乗×定格使用率
  
(例)350A、60%使用率のアーク溶接機で溶接電流290Aで溶接した場合は
  
     (350÷290)の二乗×0.6≒0.864
    となり、許容使用率は約86%となります。
   つまり、100%で使用したい場合は、
      1=(350÷X)の二乗×0.6
      X≒270
    となり、270A以下なら100%使用出来る事となります。

   *溶接トーチなどは溶接法により定格使用率が異なります。パルス溶接や交流溶接
   は直流溶接に比べ定格使用率は低くなりますのでご注意下さい。


お手元に資料やカタログが無い場合等、覚えておくと便利です。
 参考にして下さい。

お困り事等御相談がありましたら弊社担当まで何なりと御相談下さい。

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